好きなキモチ。
「溜め込むなよ。いるじゃん、俺がっ」
潮風と共に翔太くんが私を包み込んでいた。
更に涙が出る。
翔太くんの温もりが心地良くて、落ち着く。
心臓は、ドキドキしていて今にも破裂しそうだった。
だけど
相手が翔太くんだから、少しは平常心になれた気がした。
「──…落ち着いた?」
少し経ってから言われた言葉に
一回だけ首を縦に振る。
「良かった」
そうゆう風に微笑む姿や、私を抱きしめる姿を見せないで…
もっと〝好き〟が膨らんじゃうよ。