好きなキモチ。
私は、翔太くんになぁちゃんのことを話した。
すると、翔太くんが私の携帯を手にとる。
「もしもし、青柳翔太って言います。未熟ですが医者です。みこから状況は聞きました。
良かったら清水のところに診察に行ってもいいですか?……いえ。子供がいるなら危ないですし……はい。分かりました。では」
翔太くんは、話を終わらせて電話を切った。
「ど、どうしたの?」
ポンッと簡単に手の上に置かれた携帯を見つめると、翔太くんの大きな手が頭に乗っかった。
「俺が清水のところに行く。だから、清水の家まで案内よろしくな」
「え、翔太くん……本当?」
「嘘なんてつかないよ。ほら、早く」
「ありがとうっ!」
私達は、急いでなぁちゃんちに向かった。