好きなキモチ。



「──…で、何で泣いてたの?」

私の体から離れると、翔太くんは質問してきた。


翔太くんの真っ直ぐな瞳に引き込まれそうになる。


見つめられた目が熱い、熱すぎる。

ジリジリする太陽が私達を照らす。

熱中症になっちゃいそう。


「あ、やっぱ暑いよな?顔赤いし」

小さく頷く私の手を取り、再び歩き出す。


やっぱり、伝えたい。

〝好き〟が溢れ出す。


グッと翔太くんの腕を引っ張る。

「え、どうしたっ?」


翔太くんは、驚きを隠せていないようだった。



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