好きなキモチ。



「…えっと」


気持ちが通じ合って数分後。
『きちんと頭の中を整理しようか』と翔太くんに言われ、今は、ソファに隣り合わせで座っている。

「まず、みこはここに住むよな?」

「あ、しょ、翔太くんが良いなら…」

「ん、じゃあ一緒に暮らすってことで…」

「あ!」

「何?どうした?」


……お金無い!
就活中だったから仕事無い。

「私、仕事してない……」

「え?」

「だから、お金…」

私が言いづらそうな顔をすると、翔太くんに笑われた。

「お金って、みこは、家事をやってくれればいいよ?……俺のこと、家で待っててよ」

「は、はいっ!」


翔太くんには、弱い。

『待っててよ』って、私……翔太くんの奥さんみたい。




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