好きなキモチ。


「…で、今のみこのメアドと携番、教えて」

あ、そういえば、まだ翔太くんに教えてなかったや。

「あ、うん」

赤外線で翔太くんに私のプロフィールを送ると、翔太くんが顔を歪ませた。

「みこさ、何で俺に教えてくれなかったわけ?」

「あ、えっと……忘れようと、思って…。違う人を好きになろうと思って」

「……はぁ。みこが違う奴を好きにならなくて良かった」

翔太くんは、顔に手を当てて、またため息を吐いた。


「あ、翔太くんっ」

「んー?」

翔太くんは、顔に当てていた手をどけて、私を見た。


「こ、これからよろしくね?」


翔太くんと暮らすんだもん。

急だけど、ちゃんとしなきゃね。


翔太くんは、また顔に手を当てた。


「そっか。毎日が大変になるのか」




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