好きなキモチ。


「みこが…強がる理由は何?泣いた理由は何?」


次々と投げかけられる質問に
戸惑いを隠せない。


「ごめん…でも、みこは頑張り過ぎだよ。たまには頼って?俺も清水も居るんだし」


頼って…そう言われても頼れないんだ。
だって、更に迷惑かけるだけだから

声のことで悩んでるなんて言っても、相手を困らせるだけだもん。


「なぁ、みこ…」

海を見つめながら翔太くんは、話を続ける。
それに対して私は俯く。

だって、何を言われるのかなんとなく分かったから───…




「何か言ってほしい。伝えてほしい。じゃなきゃみこの気持ち分からないよっ」


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