好きなキモチ。
─Love five。


───…学校に戻ると、お昼休みだった。


教室の扉を開けると、皆が私に注目した。


「みこっ!」

驚きながら駆け寄ってくるなぁちゃん。


心配かけちゃったよね。


私は携帯を手に取り〝ごめんね〟と書いてなぁちゃんに見せた。

「大丈夫だよっ!…また泣いたの?」

なぁちゃんの言葉に一回だけ頷く。



私は、弱い。

きっと、ここに来て何も言わない皆に甘えてたんだ。


私、ここに来てもっと弱くなっちゃった。




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