好きなキモチ。


だんだん迫ってくる先生に、なぁちゃんは私の手を離した。

そして

なぁちゃんは、はぁと大きくため息をつくと私の背中を押した。


背中を押される前に『青柳と何かあったんだよね?行ってきなっ』と私にボソッと耳打ちをした。


なぁちゃんは、やっぱり優しい。


さっきまでの怖い顔なんてどこかにいってしまっていて、今は飛び切りの笑顔だった。



私は、急いで携帯を取り出し〝ありがとう〟と書いて、先生のところに自ら向かった。



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