好きなキモチ。
─Love six。
生徒指導室で何十分も立たされながら説教をされた。
私達に与えられた罰は、反省文を書くこと。しかも、三枚も。
生徒指導室から出ると、先生は職員室へと戻っていった。
私が教室に歩き出しても、翔太くんはただ黙りながら生徒指導室の前で突っ立っていた。
翔太くんは振り返って、やっと動いてくれたと思ったとき…──
「…全部、俺が悪いのにごめんな」
苦しそうに笑う翔太くんは、そのまま私の横を通り過ぎた。
ねぇ、全部って説教されたこと?
私を連れ出したこと?
私にちゃんと言ってくれたこと?
私は、悪いなんて思ってないよっ!