好きなキモチ。
─Love seven。




あの後、翔太くんに『戻るか』と言われただけで私の言葉に対しては何も言われなかった。


迷惑だったかな?

伝えなきゃ良かった?

嫌なことが次々と頭の中を占領していく。



教室に戻ると、なぁちゃんが出迎えてくれた。

「…なぁ、ちゃん……」


さっきよりも声がスラスラと出てくる。
まだ少しだけ掠れてはいるが、やっとなぁちゃんの名前を呼べた。


私が口を開くと、教室にいた皆が驚いたり…翔太くんと同じように泣いてくれた人もいた。



一番凄かったのはやっぱりなぁちゃん。



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