好きなキモチ。
「私の彼氏酷くないっ!?」
なぁちゃんには、彼氏がいる。
一度だけ写真を見たことがあったけど、誰もがかっこいいと思うと思う。
私の視線は、なぁちゃんではなく違う人へと向けられた。
もし、私が誰かと付き合うことが出来るなら…
それはいつになるのだろうか。
自分の気持ちすら伝えられないのに、付き合ったり出来るのだろうか。
そう考えると、息が詰まる。
「みこー、さっきから見過ぎじゃない?」
ハッと思い、なぁちゃんに視線を戻すとニヤニヤしていた。
私は、照れるように顔を隠す。