好きなキモチ。


ふと、まだ先生に東京に戻ることを伝えていなかったことを思い出した。


あ、職員室行かなきゃ。


…ゆっくり行こうかな。

ゆっくり、ゆっくり────………。








職員室に着くと、担任の先生が職員室の前にいた。

「せ、んせいっ!」

「おぉ、まだ帰ってなかったのか?どうした?」

「だいじ、なはなしがあります」


ん?と首を傾げる先生。


言わなきゃいけないけど、先生にまで躊躇している私は…


きっと、なぁちゃんや翔太くん達に言えるわけがないんだ。



< 72 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop