好きなキモチ。
─Love eleven。
─────………私達はかなりの時間を屋上で過ごしてしまった。
気づけば、もう6時間目が終わりそうだった。
「…戻る?」
「みこは戻りたい?」
なぁちゃんに軽く睨まれた。
その目からは、私と授業どっちが大事?と聞かれたみたいだった。
「なぁちゃんが大事だよ」
「わ、私何も言ってないよ!?」
少しだけ頬を赤くしているなぁちゃん。
可愛いなぁ。
「あ、そうだっ!青柳には言ったの?東京に戻ること…」
私は、首を横に振る。
「言わないつもりだよ」