好きなキモチ。


私にだけ秘密を話させといて、なぁちゃんだけ隠してるなんて!


…でも、なぁちゃんの秘密ってより、翔太くんの秘密か。


じゃあ、なぁちゃんから聞いちゃ駄目かな?


うーんと頭の周りにはてなマークをちらつかしている私に、なぁちゃんが笑っていた。


「青柳に言わないなら、私が言っちゃうよ?」

「や、駄目駄目!…一応、皆に秘密なの。だから言わないで」


『もちろん、翔太くんにも』と後押しをする。


「うん、なら言わない。でもさ、みこ?ちゃんと気持ちは伝えといたら?」



気持ち…。


「もう一回、ちゃんと伝えなきゃ!」


私の気持ちを伝える?


「みこさ、初心を思い出してみたら?」



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