Nao
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「奈ー緒っ!!早くしなさい」
「はぁい」
いつもの月曜日、ワタシと奈緒の朝は少しだけ早い
眠い、眠いと目をこすりながら4歳の奈緒はご飯を食べる
午前6時
ワタシは少し寝坊をしてしまったから、急いで洗濯を済ませる
「ママ~、幼稚園で大切なことあるってまゆみ先生が言ってた~」
「え、聞いてないわよ。今日?」
ベランダから慌てて室内に入ると奈緒は目玉焼きの白身を綺麗に取り除いていた
「だめ、食べなさい」
「え~…美味しくないもん。白いんだもん。」
「………まったく、食べなきゃ大きくなれないって言ったわよね?」
「だって~…白いの食べれないー」
「白いのって…じゃあ奈緒は生クリームもイヤ?牛乳もいや?大好きなシチューも?」
「う~…」
「ほら、頑張って。食べてみなきゃわからないわよ」
彼女の卵の白身キライは誰に似たのか…
と、ふいに思い浮かんだ顔を頭の中で消す
ただの好き嫌い、そんな変なとこは似ない。
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