Nao
「おしゃれって…」
あなた制服じゃない
と笑いそうになる
女はどこまでも女
好きな相手の前で着飾りたいのはいくつになっても一緒。
「仕方ないわね、でも近づいちゃダメ」
「どうして?」
奈緒の話を聞きながら夕飯を作る
「リュウちゃんは、お仕事してるの。奈緒たちと遊ぶために来てるんじゃないのよ」
「えー…」
つまんない。と言いながら頬を膨らませる奈緒
彼女にとって大好きなリュウちゃんと会える=遊んでもらえる
と勘違いしているらしい。
「つまんなくないよ、お仕事だもん。遊びに来るならわかるけど…」
「じゃあ遊びに来させてー」
「来させてって…」
「ママならできるよー」
「どうして?」
「まゆみ先生言ってたよ、ママの顔はむかし、しっそうしたNaoのメンバーそっくりだって…」
「……まゆみ先生が?」
美桜の手が止まる
背中からイヤな汗が出るのがわかる
「うん…あと、だいちゃんママとゆりちゃんママと…」
指折り数える奈緒に止めてと叫びたくなるがぐっとこらえる