Nao
「今日はハンバーグだから、テーブル片づけなさい」
「はーい!!」
奈緒は美桜の話をどのくらい理解したのかわからない
気づかれても問題はないけど
今じゃない…
今、言うべきではない
そう思って言わなかった。
昨日、ハンバーグのタネを作り置きしておいたボウルを取り出して形作る
フライパンに油をひいて…
ピンポーン
「はーい」
ハンバーグを焼こうとしたときだった、来客を知らせる音
カウンターに置いてあるスマホを見ると矢野潤からの着信
「奈緒、矢野潤だから出てあげて?」
「やのくん!!」
奈緒は嬉しそうに玄関に行った。