Nao
「あぁ、ごめん」
「奈緒、一緒にコンビニ行かない?」
「コンビニ~?」
「そ。チョコ買いに行こう」
千景は奈緒を連れて家をでた。
「……あれはなに?」
矢野がポケットから取り出した、小さな箱
指輪を入れる
「これね…」
赤いヒモをとくと、シルバーリングが現れた
「…」
「僕からじゃないよ、頼まれたの」
苦笑いしている矢野
「頼まれた?」
ハンバーグをフライパンで焼く
ジュウッ。と良い音がした
一つ一つ、丁寧に入れていくと美桜は手を洗う
「誰に?」
誰。なんて聞いた自分が笑えてくる
こんなことするのあの人しかいない。