イケてるガール?
オレがそんなことを思っている間に、
葵は問題を解きおわり、優チャンが採点してる。
そして、結果は…正解~!
オレに出したような高3の問題だったらしく、優チャンはまたもや唖然…
葵も、勉強出来るから。
優チャンはこの1時間で2回も屈辱を味あわされたみたいだ。
問題を解き終わり、着席した葵。
「別にさ、そんなに難しくなかった~」
と、一言。
優チャンが可哀想だからその辺にしといてあげなって…
「葵、オレ、今から寝るから、
チャイム鳴ったら起こして。
女子の大群が来る前に逃げるから」
休み時間には教室の前の廊下にたくさんの女子が集まって、
『石飛様~』だとか
『こっち向いて~』とかで
うるさくてしょうがなくなることが判明!
葵はそうなる度に『なんとかしてよ』
と、目で訴えてくる。
だからその目と女子の大群から逃れるために、休み時間はどっか行くようにしてる。
5日前から…
「わかった~!
6時間目はサボるの?」
「んー、次って誰先生?」
「えっとね…笹木先生」
「あの女、オレ、無理。」
笹木は、授業の時にしょっちゅうオレに、かまってきたりしてうざったい。
まぁ、オレは寝てるふりしてるけど
「じゃあ、サボるの?」
「おう、どっか行って寝とく。」
屋上に行こうかな。
「ふーん。
じゃぁ、おやすみ。」
「ん、おやすみ…」
オレは浅い眠りにおちていった