桜のキセキー下ー
あっという間にと言うよりほぼ同時だった。夜空は手に無数の凶器をもっていたからだ。そんな夜空に驚きながらも俺は階段からまだ降りてくるヤツらを斬っていた。
平「っ…おらっ!」
浪「ぐあっ!」
平「へへー。」
総「お先。」
平「あ、ずりいぞ総司。」
総「平助ぼーっとしてるから。」
華「あ、お二人もう終わりました?」
総「華楠ちゃんは?」
華「私はもう終わりました。あとは…。」
夜「私も終わりました。」
総「そっか。て言うかあれだけ殺っても返り血がついてないってどうやったらそうなるのさ。」
夜「つくとあとあと面倒なんで。」
平「夜空。」
俺は総司達が死体をどけに行ってる隙に夜空をよんだ。
夜「何?」
平「え…と大丈夫か?」
夜「?うん。」
平「なあさっきのって暗殺のやつか?」
夜「…そうだよ。」
平「…なよ。」
夜「?」
平「使うなよ!!使ったら何のために逃げてきたかわからねーじゃん。それに…」
俺は夜空に向かって怒った口調でまくし立てる。
夜「でも…。せっかく持ってる技だし…使えるときに使っとかないと。」
平「んなもんどうでもいいんだよ。俺は…俺はもう夜空につらい思いをさせたくないんだよ!!」
夜「村の刺客が来たらどうするの?」
平「俺が夜空を守る。」
夜空は驚きながらたどたどしく言い返す。俺の思いもごもっともだが夜空も夜空で事情がある。そんな複雑な思いを抱えながらようやく夜空さ頷いた。
夜「ん…。」
華「2人ともー!まだ部屋があるみたい。行くよ。」
夜「うん。」
華楠が俺達を呼んできた。夜空は焦りを見せながらも俺が禁止した暗殺の術とは関係ない妖怪の先祖返りに変化した。
平「どうだ総司。」
総「特に何かしてるようではないけど人の気配はあるね。ざっと3人ぐらい。」
平「行くか。」
夜「うん。」
返事が返ってきたのを確認すると俺は勢いよく襖をあけた。
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