夢を探して。 ==獣使い==
「……っん」
驚き、赤面するみなみ。
目の前には紅の整った顔がどアップ。
みなみは、怒りのあまり紅の顔面を殴り飛ばした。
「…ってぇなぁ…」
頬を押さえ、機嫌が悪くなる紅。
「最低っ!なんで、キ、キ、キ、キスなんて!」
みなみは唇をゴシゴシと拭き、部屋の隅まで避難した。
「……何でって…カラダ治すため。治ったろ?立ち上がれてるんだから」
ーー……!力が、入る…。それに、普通に動けてた!
驚きで立ち尽くすみなみに、ニヤリと笑む。
「…カラダも治したコトだし……俺の質問に答えて貰おうか?まさか、津川は恩を仇で返すことはしないよな…?」