夢を探して。 ==獣使い==



ぐっ、と苦虫を噛み潰したような顔になるみなみ。



「答えられる、コトならね…で、何?」


渋々、というように言った。




「……問題ない。お前の口から聞くつもりは毛頭ないからな」


「は?……それって、どういう…」


「お前のカラダに直接聞く」




紅の発言に顔を真っ赤にして、目を見開く。




「へ、変態発言!?」



そんなみなみの言葉を無視して、紅はみなみに手をかざした。



「“具現ーー鏡面反射”」




途端に輝く紅の手。
しかし、輝いているのは紅の手だけではなかった。


「……っ!?」


みなみ自身も、同じ光を放っている。




そして、みなみの意識は闇に沈んだ。





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