夢を探して。 ==獣使い==









「よし。笑いが収まった。其れでは本題に移ろうではないか?」





まだ口元には笑みの形が刻まれていたが、先程より幾分か落ち着いたようだった。


「先程も言ったが、此れは国家機密だ。聞いてしまえば君たちに自由は無くなる。だが、聞かぬ選択は許されていない」





別人なのではないかと錯覚するほどの変貌。

狂人から校長への滑らかな変化は松原の其れと似ている所があった。




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