夢を探して。 ==獣使い==



「田中くん」




「はい。承知」


校長と田中は、普通の校長と教員とは異なるやりとりを交わす。

其処で田中はドアに手をかざし唱えた。



「閉じよ、」



田中の声が届いた瞬間、松原はノブを回す。





「…開かない」


力を強めてもビクともしない扉。

松原は渋面する。







「さあ、話を続けようではないか」



にやりと厭らしく笑う校長を松原は鋭く睨みつける。



< 60 / 105 >

この作品をシェア

pagetop