夢を探して。 ==獣使い==
「当たり前さ。だからなんだというんだい?」
松原は左手を校長に向かってかざし、唱える。
「“うなれ、砂の如く”」
其の瞬間、校長が顔色を変える。
「貴様、何故リサの召喚唱を知っている…!」
屋上にはあるはずのない砂が嵐のように吹き荒れる。
其の中では松原が妖しく笑みを浮かべていた。
「リサ、というのか。この“獣”の宿主は?弱いな、だからそいつは真の力を引き出せず俺に喰われることとなった…此れで分かったか?俺の“獣”の能力」