夢を探して。 ==獣使い==
ーーそんなことは、どうでも良いのだ…
お前はただ我に身を任せ、産み続けていれば良い……
ーー産むって…何を?
落ち着いた声が、急に興奮したものに変わる。
ーー魂。たましいタマシイタましイ…
ーーたま、しい?
その瞬間、少女の脳裏に全ての記憶が蘇る。
今までも何度も聞き、その度に忘れさせられていた全ての答え。
それを口に出そうとしたが、少女の中で突然声が弾ける。
ーー時の歯車は回り始めた…だが、もう少し×××は眠っていなさい…
それが、全ての鍵となるから…
優しい声に包まれ、もう一度私は記憶を手放した。
*・*・*・*・*・*・*・*・*・