夢を探して。 ==獣使い==
「ま、ま、ま、松原クン!?」
いきなり名前を呼ばれた松原はビクリと肩を震わせた。
「い、いつからいたの!?」
「……最初から…」
「いーやぁっ!松原クン、いるなら言ってよ!恥ずかしいじゃないっ」
松原をバッシンバッシン叩く。
だが、松原はそれにも曖昧に笑っていた。
「僕、邪魔だよね?教室に戻ってるから…」
「ん。分かった」
松原はあずさから逃げるように教室に戻って行った。
みなみは平然と返し、送り出す。
そこで、あずさがみなみに掴みかかった。