夢を探して。 ==獣使い==
「は、離してっ!!!」
「……離したら、お前落ちるけど良いのか?」
「……」
みなみは紅と言い合う。
そのため、みなみは気づかなかった。
抱きかかえられ、向かっている先が…
保健室の方向とは真逆だということに。
「……こいつは、バカなのか?」
紅は、みなみに聞こえないぐらいの小さな声で呟く。
やがて、紅の足が止まった。
「…え?ココは………」