未来はない (地味っ子サイドストーリー)
「意外だろーあいつ、あ〜見えて、俺も油断すると
抜かれるくらい、頭いいんだ」
えっマジっか?化物が抜かれるって・・・
青山聞いたら、倒れそうだなぁ
「しかも、勉強している形跡は0。毎日、家族の
洗濯物やら、家の掃除やら、食事の用意なんかして
健気っツーか。なんつーか?」
「えっ?一条家くらいならお手伝いさんとかいるんじゃ?」
「それが、その当時は、いなかったんだ。まー
なんでも、できてしまう桜がいたからなぁ」
「でも、それって・・・」
「そっ、ある時までは・・・家族の中で孤立していた」