グランドで死ぬと決めたコーチ
「残された時間は、明日までなのかも知れないし、君達が卒業するまで与えてもらえるのかも分からない。

ただ、君達が最後のチームメイトになると思う。

こんな状況になって、一人で苦しむのではなく、一緒に未来に向かって生きる仲間がいる事、心の底から誇りに思う。

だから、生きた証を君達17名の野球に託したい。

持てる全てを伝えたい。

命を懸けてでも、君達を心身共に強い選手、チームにしたい。

自己満足なのかも知れないが、俺の最後の最高のチームメイトになってほしい。

こんなワガママなお願い聞いてもらえませんか?」

涙が止まらなかった。

つられるようにみんなが涙した。

ただ一人、いつもどちらか一人は冷静でいようと話しているコーチを除いて…
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