これからは…
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プロローグ

「出張ー!?」

「そう。出張」

夏にしては気候の穏やかな休日

テーブルの上に置かれたコップの中身は、お湯だししてから冷やしたアイスティ

口をつける瞬間ふわりと香りが鼻をつく

「また?」

口に広がるさわやかな味を楽しみながらふと眉を寄せる

「また、と言われるほど頻繁じゃないと思うんだけど」

同じく隣でアイスティに口をつける彼、黒崎海斗が小さく首をかしげる

「まただよ。この間ふらっとカナダに行って来たの誰よ」

ちなみに二か月ほど前の話だ

「あれは二日だけだろう」

しかも今回は日本国内だし

「待って、ちょっと待って海斗君。二日だけって言った?」

思わず正座をして体ごと向けてくるしるふこと、立花しるふに

「言った」

背後のソファに寄りかかりながら頷き返す

「じゃあ、今度はどの位なわけ」

二日だけって言ったってその前後いろいろあって忙しそうにしていた記憶がよみがえる

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