これからは…
今にも泣き出しそうな香澄と

そんな香澄を見つめるしかないしるふと

その隣ですっかり石化している信次と(無理もない)

誰も口を開くことなく、沈黙が流れた

「だから、あなたに謝らなけばと思って…」

そう言って両手で顔を覆う

「いや…」

ちょっと待ってほしい

話が飛び過ぎてはいないだろうか

何がどうなればこういう展開になるんだ

「そういうことだ。立花さん」

沈黙を破ったのは今まで黙っていた宮本社長

怒りを含んだ声に逆に冷静になれる

「海斗君とは別れてくれるね。こうなってしまった以上、責任を取ってもらわなければならない」

それと、

「黒崎医院長、そういうことですので対応を願いたい」

思わず大丈夫ですか、と声をかけたくなるほど信次には衝撃的だったらしい

「本当にごめんなさい!!」

重苦しい空気が漂う医院長室に響く香澄の声
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