これからは…
「それは…大胆に出たね」

帰る気ないんだ?

「ありませんよ。あいつがあのかっちこっちの頭を柔軟にするまでは」

相当お怒りだな…

ふうと息をつき、むすっとしている園田を見上げる

「園ちゃんさ、ショックだったんでしょ。松田君に自分のやりたいことを理解してもらえなくて」

一番近い人だから、一番に理解してほしい

無条件で受け入れてほしい

それが女心だ

「ちゃんと話し合わないとだめだよ?本当に救命医になったら出会いなんてないんだからさ」

「ばっちり黒崎先生と付き合ってる立花先生に出会いないとか言われても説得力ないですけど…。でも今は顔も視たくないんです」

拒絶反応を見せた園田に、こりゃだめだ、と苦笑しながらどうしたもんかと思う

「松田君はさ、どういう意図でそういったんだろうね」

私そこ知りたいな

出来るだけ園田を刺激しないように優しく話す

「だから!救命は不規則だし、休みもなかなか取れないし、取れても圧とかぶんなかったりするわけですよ。今もまあ、そんな状況が続いてるわけで、そうするとどうもすれ違いが多くなってきてて…、それがあいつには耐えられないというか、予想してなかったらしいです」

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