鉄は熱いうちに撃て!?
所は、変わってキャラバンの中
「ロソ! あとワンペア!」

あ、あとワンペアだと、させんぞ  コール!

「や、やめてくださいよ。スチルさん
ロソいってからコールなんてずるいですよ」

うるひゃい、それがどうした

「ちょ、ストップ 二人ともちょっと落ち着こうか」

これが落ち着いていられるか。俺のパンがかかっているんだぞ、つーか何故に俺のパンが賭け事に?

「置きっぱなしのスチルさんがいけない」
「早く、賭けに使ってという声がその パンからしたの」

パンがしゃべるかーい!

「そんなに、文句ばっか言ってたら、女が寄り付かなくなるわよ」

そ、そうなのかこれからは文句は止めよう。

「あれ、そんなにモテたいんですか、スチルさん」

ふん、年中モテ期の貴様に俺の気持ちは、分からないさ。

「それもそうですね♪」

開き直るなよおい

「あ、また文句いった」


……いまのは、文句なのか、そうなのか、おい、誰か教えてくれ。

俺と、ラテナとルドの押し問答の中、

いきなり、静かにだが、やけに通った声が聞こえてきた。


「コールアキス、 フルマンスと四面大乱国決まりによって、勝ちが決定
 パンは貰ってく」

この声の持ち主は、いままで、唯一真面目にゲームを進めていた人物シルだ

その、言葉は、この戦いの終わりを示すものでもあった。
(フルマンスと四面大乱国決まりだったらレートは、何倍になるんだろう?)

シルは静かに立ち上がり、テーブルのパンを持って自分の部屋へと戻っていった。


実は単にパンが欲しかっただけではないか…………という思いは、心の奥底にでも閉まっておこう
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