PANSY～私の事を想って下さい～

「…そっかそっか～！なら、いいんだけど！」




先輩合わせてくれたのかな…


私…こんなに優しい人に出会えてたら良かったのかも…



拓海が優しくないわけじゃないけど、こんなに苦しむこともなかったのかも…。



なんて、考えてるとチャイムが鳴った。




「ごめん！俺、次の授業の先生面倒くさいから出るね！」




そう言い先輩は手を振って、屋上を去った。



ギィー…



バタン!!





屋上のドアの音は虚しく、私の頭に響いた。