PANSY~私の事を想って下さい~
その時、
ガラガラ
教室のドアの開く音がした。
その瞬間、私は瞳を開けたのとほぼ同時に先輩の動きもピタリと止まった。
…距離にして、わずか3cm!!
超至近距離で、見つめられたら余計恥ずかしいよ…
「お前、何してんだ?!?!」
ドアの方から声がした。
すっかり、自分の世界に入っちゃってた。
それにしても…この声どっかで聞いたことあるような…
「見てわかんね??邪魔すんじゃねーよ」
そう言ってようやく後ろを振り向いた。
今まで、崎元先輩で見えなかったけど…
…そこには、怒った酒井悠先輩がいた。