PANSY~私の事を想って下さい~
酒井先輩怖い顔をしてこっちへやって来る。
「…お前、俺が琉奈ちゃんの話した瞬間にいなくなってたし…。まさかとは思ったけど…本当に来てたとはな」
ったく、見つけんの大変だったんだぞ
と付け加えた。
「んだよ。悠かよ…邪魔すんじゃねーよ」
そう言って再び近付いて来た。
ちょちょ…ちょっと人格変わってません??
「だから…やめろって」
酒井先輩は、崎元先輩の肩を掴み言う。
「は?!何でだよ!!お前に関係ないだろ」
酒井先輩掴まれた手を払い、私の肩を掴む。
いやいや。
何でそこでキレる?!
そもそも人、変わってますよね…
てか、この肩の手は何?!?!
「嫌がってんの、わかんねーの??」
酒井先輩のその一言でまたピタリと動きは止まり、私から離れて近くの椅子に座った。