PANSY~私の事を想って下さい~
い、一体なんだったんだ??
とにかく、びっくりしたー!!
「…ごめんね。大丈夫??何もされなかった?」
酒井先輩は、放心状態の私に優しく話し掛けてくれる。
「…はい。大丈夫です!!…なんか、ありがとうございます??」
酒井先輩は、いきなり笑い出した。
「ごめん。何で疑問系なの?」
「…いや。何となくですかね??」
私と酒井先輩が話していると、崎元先輩は割り込んで来た。
「…琉奈ちゃんも、好きなの??そいつのこと…」
崎元先輩は、瞳をうるうるさせてこっちを見て言ってきた。
か、可愛い…
何にも喋らなかったら、本当、小動物だよ…
それにしても、好きって何…?!
「好き?!何のことですか??」
私は頭を傾げながら尋ねた。