PANSY~私の事を想って下さい~
「…え。好きなんじゃないの??」
崎元先輩は、大きな瞳をさらに大きく見開いて言った。
意外、と言った感じだった。
だいたい、今日会ったばっかりなのに好きも嫌いもあるのかな…??
分かんないよね…
まぁ、取りあえず崎元先輩は恋愛対象で聞いてる感じだなぁ…
「ち、違いますよぉ~!!」
「なーんだっ!!そっかそっか良かった~」
さっきでは考えられなかったくらい、笑顔になった。
まぁそんなの初対面なのに、分かる方が凄いし…
これで良かったのかな?なんて、思いながらホッとした私は、酒井先輩の方へ瞳を向ける。
…と、そこには今度は酒井先輩が不機嫌そう顔をしていた。
「さ、酒井先輩?!どーしたんですか??」
「……」
酒井先輩は、一点を見てるだけで応答なーし!!
なんか寂しい…