PANSY~私の事を想って下さい~
「…い、いいえ。持って行きます…」
そう言うしかなかった。
だって、普通に嫌って言って許してくれる先生じゃないし。
「お前ならそーと思ったよ!んぢゃ、俺は仕事あるから!頼むな?」
そう言うと、先生は私を置いて職員室を出た。
全く人使い荒い!
取りあえず、重い本を持って職員室を後にした。
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意外と遠い道のりを歩いて、やってきたのはもちろん図書室。
私は、図書室の静かな空間が苦手だ。
それに本もあまり得意な方ではない。
漫画は別物だけど。
その苦手でめったに来ない図書室の前で緊張している、私。
どう入ればいいのだろう。
ノックするべき??
それともガラッと勢いよく入ってもいいのかな??
私は1人、図書室の前でそんなことを考えていた。