PANSY~私の事を想って下さい~
☆素敵な出会い?!
拓海から彼女が大事って改めて聞かされて、何だかとても心が重かった。
「おはよー」
「でねでね~」
学校に登校すると、挨拶する声や話し声が廊下まで響いていた。
ガラッ
「あっ!琉奈(るな)おはよ~♪」
「琉奈おっはー!」
「おはよ」
教室に入ると友達の鈴木夏実(すずきなつみ)と川本優輝(かわもとゆうき)が話しかけてくれた。
「あれっ?なんか元気なくない?」
ジュースを両手で持ちながら夏実は言う。
「そんなことないよ。朝だから眠いだけ…」
椅子に手をかけながら、私は少しそっけなく返す。
「そっか…」
私のそんな様子を見て、少し寂しげに言った。
私がおかしいって分かってくれているんでしょ?
ごめんね…
私ばかだからさ。
私自身も今、こーいう時どうすべきなのかが分からないの…