腐女子、ヲタクで何が悪い!
第1章 似たもの同士
「ヲタクとかキモいんだよ!」

「別に。つか、お前のほうがキモいよ。」

「2次元のくせに!」

そう。私水無月 歌羽藍(みなづき ううあ)。

「2次元のほうがらくだし。」

「私、授業さぼっから。じゃ、さいなら。」

本当は、授業受けなくちゃなんだけど、あのじょうたいじゃやばいっしょ。

「公園にでも行くか。」















「あれ。誰かいる。」

「どうもー。こんにちわ。授業サボったの?」

「そうでぇーす!」

「私もサボってきたぁー」

「何で?」

聞かれたけどいいたくない。

「私、ヲタクでさ、今いじめられてんの。」

「…私もだよ!」

「何でいじめられてたの?そっちは。」

「腐女子だから。」

「腐女子?ヒド!腐女子とかフツーじゃん!」

「そう思ってくれるの?」

「ウン。だって、ヲタクと、腐女子って似てるじゃん。」

「だよね!友達になろっ!」

「私、水無月 歌羽藍!よろしくね!」

「二ノ宮 渚です!よろしくー。」

「そういや、学校違うよね?」

「本当だ。制服ちがう。」

「これから、毎日ここで会わない?」
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