腐女子、ヲタクで何が悪い!
―公園―

人影が見える。

「お待たせ~♪」
「ぜんぜん待ってないし(笑)」
「ところで!」

ビクっ!

びっくりした~。

「どんなアニメがすきなの?」

渚が言う。

「あたし?SFとかかなぁ~」
「へぇ~。あたしとは違うね。」
「あたしは、萌え系が好きなの!」

萌え系かぁ…。
あんまり見たことないなぁ…。
見てみようかなぁ。

「んでさっ!」

渚が口を開く。

「いつ実行する?」
「何が?」
「懲らしめてやるやつ!」

あぁ。その話か。てっきり、大会のことだと思った。

「どうしようね~。まずさ。」
「あたし達、学校違うじゃん?」
「あっ!そうか~。そのこと忘れてた!」
渚が頭を抱える。
「まずは、そこから作戦を練ったほうが良いと思うよ。」

われながら、ナイスアイディア!だと思った。

渚が考え込む。

「だったら観察ノートつくろうよ!」
「?どういう意味?」
「学校が違うから、いじめグループが二つあるわけで、
あたし達は、お互いのいじめグループを知らないから…」

何を言うんだろう…。

「お互いのいじめくグループを知るために、観察ノートを交換するの。」
「書いたあとでだよね?」
「期間は、一ヶ月か二ヶ月!」
「結構長いね?」

あたしは、疑問に思った。

「いじめグループを的確に知るためだから、それくらいやんないと!」
「それもそうだね。」

あたしは、初めての友達ができてうれしかった。
今まで友達ができなかったのかっていうと、
そうでもないが、外で遊ぶって言うのが嫌いだったからなァ。

「ノートって一人一冊だよね?」
「そうだよ?」
「一緒に買いに行かない?」
「いいよ!」
「とりあえず、行こうか☆」

あたし達は歩き出す。
二人で並んで歩くなんて一生ないと思ってた。
こんなにはしゃいだのは初めてかもしれないなァ。
貴重だし、写メとっておきたかったな。
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