僕のおじいちゃんはおばあちゃんだ



兄は、もう一回名前を呼んで近づいてきた。



「夕夏っ?おい!どうしたんだよ」


被っていた布団を、めくられそうになった。



「…かっ!風邪ひいたみたい!でっでも大丈夫だから!」



「風邪?…熱あんの?」


「…ない!」


触れられそうになり更に布団を、ギチッと持って叫んだ!



「…そっ!おばあちゃんが、団子買ってきたから、夕夏も食べるかと思ってさっ」



「……おばあちゃん!下にいるの?」


布団被ったまま聞く。


「あ~ん?いるけど?」


「……おばあちゃん!呼んで!」



「なんだよ~!変な奴」


兄は、そう言って部屋を出た。



……………



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