僕のおじいちゃんはおばあちゃんだ



少しして………


タン…タン…タン


ゆっくりと階段を上がってくる足音が聞こえた。



おばあちゃん…かな?


カラカラと静かに戸が開いて…



「……夕夏?おばあちゃんだよ…入るよ」


おばあちゃんは静かに入ってきた。



布団から目だけ…ちょっと出して


「おばあちゃん!」



「そだよ~っ、どしたぁ?」


ちょこんと正座して、こっちを見てる。



ゆっくり布団から出た。



「お~っ、かっこよくなったねぇ~っ」


ニコニコ笑って言う。


「……うっうん」



その後、何て言っていいのか分からず黙っていた。



夕夏!ほれっ、団子食べなさい」


後ろから、がさごそ と出して手渡された。



「…ありがとう」



手渡された醤油団子を食べる……



しばらくの間……


お互い黙って団子を食べてた。



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