僕のおじいちゃんはおばあちゃんだ
叫ぶ声が部屋中に響いてシンとなる。
「……違うんだっ!そんなんじゃない!……ずっとずっと我慢して…悩んで…どうしたらいいかわからなくて…父さん、母さんを悲しませたくなくて…」
話ししてる途中から涙がポロポロと出て体が、小刻みに震えた。
後ろから、おばあちゃんが肩を支えてくれてて、何とか立っていられた。
言葉が続かなくなり…
ただ泣きながら立っていた。
「何を……何を?そんなに悩んでたんだっ?」
父さんが、重い口をひらいた。
「……………」
「父さん達に…そんなに言えない事なのかい?」
「……いっ言いたかった!ずっと言いたかったけど…けど!…言ったら父さんも母さんも…兄さんも…分かってくれないと…悩ませると……」
「だから!いったい何をそんなに…そんなになるまで悩んでたの?」
母さんが、逸る気持ちでそばに来て肩を揺する。
おばあちゃんが、慌てて母さんを宥める。
「落ち着いて!落ち着いて…夕夏の話しを聞いてやっておくれ!夕夏が話せなくなってしまう!!」
おばあちゃんが、必死で母さんを宥めた…