僕のおじいちゃんはおばあちゃんだ



学校は…



苦痛でしかなかったが、行かない訳にはいかず通っている…………



学校では、気を許した友達なんていない……


上辺だけの偽りの自分を見せている……



今日も1人…
授業をさぼり屋上にいた。


雲の流れをただ……
ずーっと見ていた。


自分も…このまま雲の様に流れて、誰も知らない場所に行けたら………


どんなに楽なんだろうか……



ガタッ……

屋上の入り口の横の小窓が開く音がする。


……んっ?

誰か…来たかな?


「なんだっ!先客か!」


ここは……

屋上の中でも人目につかないボイラーの横の日当たりの良い場所……


俺の、とっておきの場所なのに……



「……ここっ!いいよなっ!めったに誰も来ねーし…昼寝にはとっておきの場所だよな!」


屋上に入って来た奴が、馴れ馴れしく話しかける。



俺は…黙ってそいつを、横目で見ていた。


……………


そいつは、屋上の金網をこえて下に落ちないギリギリの所に立っている。



「…おいっ!お前危ないって、死にたいのかよ」



    
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