僕のおじいちゃんはおばあちゃんだ

幼児期時代




「夕夏(ゆうか)!お人形さん買ってきたぞっ!どうだ可愛いだろ~」



お父ちゃんが、お人形を買ってきてくれた。



「………ありがと」


そっけなく返事をした。



「なんだっ気に入らなかったか?可愛いと思うがなぁ~」



ぜ~んぜん可愛くないっ……

てかっ興味ない!



口には出さず心の中で叫んだ!



「じゃぁ~今度お父ちゃんとおもちゃ屋にいって夕夏の好きなお人形さん買ってあげるよ」



にこにこ笑ってポンポンと頭を叩き部屋を出ていった。



いいよ別に!

……何て嬉しいそうに話すお父ちゃんには言えない。



買ってもらったお人形さんを片手でツンツンと突つき人差し指でピョ~と跳ね飛ばす。



何かが違う…


自分が…


周りの女の子と…



    
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