俺の彼女
こんな俺たちも、付き合い始めて1年が経とうとしている。
平日は毎日のようにデートして、
何度か一緒に、旅行気分で出張にも出掛けた。
が、しかし!!
俺たちはキスどころか、それ以上の進展がない。
これは何とかしなければ!
我慢の1年は、ぶっちゃけ辛かったんだよな~
目の前に人参をぶら下げた馬…みたいな?
まぁ、俺が美沙にとって初めてのオトコだから、大切にしてあげたいとゆうのもあったけど、
でもでも、1年間、誠実なフリをして、紳士を気取ってきたんだ。
もう、そろそろいいよな?
我慢せず、がっつりいっても問題ないよな?
ってか、もう限界なんだーーー!!
ちょうど、美沙の誕生日もやってくる。
このチャンスを逃すわけにはなるまい。
『ほら、すぐ目の前に楽園は広がっている』
突如、俺の脳裏を掠めたフレーズ。
なんとしてでも、美沙と、あんなコトやこんなコトを……
そして、俺の妄想は暴走しだす。
と、同時に
タラッー
あっーーいっけねぇ、
俺の鼻の下を、次々と伝う赤い雫たち。
おぉ!まさに情熱の赤!!
俺は急いで、丸めたティッシュを鼻へ詰め込み、
美沙にサプライズを考える。
とりあえず、準備するのはプレゼントで、
以前から、美沙が欲しがっていたブランドバッグを購入。
ない袖を一生懸命に振って、振って振りまくった。
なかなか予約が取れないと評判のイタリアンレストランは、密かに半年前から予約済み。
後は、ドライブをして
夜景を見て
その後は
大人のじ·か·ん。
これで、イメージトレーニングも完了!
おぉ!またまた俺の鼻に熱いものが込み上げる……