甘く煌めく流れ星ッ☆
だけどほたるちゃんは男子の速い拳をすり抜けた。
そしてその男子よりも速そうな拳を顔めがけて当てた。
その間に本城ハルは私のところへ駆け寄って来てくれた。
「おい!!大丈夫か?!」
一気に緊張が溶けたせいか、意識がだんだんなくなっていった。
私はその間のことは覚えてない。
だけど、
本城ハルの声が微かに聞こえた。
おんぶされてるからか暖かかった。
「ほんっと危なっかしくて変なやつだな。でも俺はそんなお前がいい」
ゆらゆらと揺られている。
バランスは悪かったけど、不思議と居心地が良かった。
何だか安心しちゃってる。
このままで居たいー……